はじめての恐怖体験 in メトロ
夫です。
1/1、ローズパレードをみにいきました!
↓こちら!
ローズパレードは朝8時から開催されますが、
前日から場所取りをする人がたくさんいるほど人気です!
向かいの方々はベッドまで用意しています!!
私たちはそこまでの元気はないですが、少し早めに行くことにしました!
車でいくのが一番楽で速いですが、
大混雑が予想され、駐車場を探すのも大変そうだったので、
メトロで行くことに。
車だと30分程度ですが、メトロだと1時間以上かかります・・
まだ夜が明けない6時に出発!
元日ということもあってか、車両にはまだ誰も乗ってませんでした。
メトロの席は、進行方向に向かって、各列、通路を挟んで2席ごと。
※座席イメージ図
妻と横に座わると、斜め前に男が座りました。
”この車両で、ケータイ充電できる?”
これがその男の最初の発言。
私:わからない。できないのでは?
男:そうか。充電したかったんだけどな。
そういいながら私たちの前の席に移動。
二席使って横に座り、私たちのことをジロジロ見てきます。
私:(感じ悪いな・・・。目を合わせないようにしよう。。)
男:ねぇ、このメトロ、ダウンタウンいきだぜ。
私:ですね。(会話を続けないように短く。妻は寝たふり。)
男:ねぇ、ねぇ。
私:ん?
男:なんか怖そうな黒人が(前に)乗ってるね。
私:ん?(よくわからないふり。。)
電車が動き出し、暗闇の中を走ります。
しばし沈黙。
その間もジロジロ私たちをみてます。。
私たちは、下を向き、目を合わせないように。
男:(おもむろにジャケットの内側に手をやり・・・、黒いものを取り出した。)
私達:(終わった・・・。)と思った。
男:(取り出した黒いもの=「くし」を使って髪をときだし、)カッコよくなった?
私達:いいね。(もしかして、彼は、コミュニケーション取りたいだけなのか?)
男:後ろに座っている奴ら、俺の仲間なんだ。
私:・・・。(やっぱ、そうじゃない。。怖くて後ろ見られない・・・。)
男:(立ち上がり、後ろの席へ行く。)
ちょうどそのとき、次の駅に到着。
外はまだ、漆黒の闇。
妻:降りようよ・・・。
私:いや、後ろに仲間がいると言っていた。外も暗い。ここで一緒に降りてこられたらそれこそ逃げられない。。
ドアが閉まります。
男が、席に戻ってきました。。
私:(今カバンの中には、パスポート、身分証、クレカ、ちょっとだけ現金が入っている。パスポートだけは守りたい。カバンを持つ手に力が入る。)
男:俺、武器とか持ってないよ。
私:・・・。(やばい。こいつヤバすぎる。よく見ると額から血が出ている。)
男:俺、やるときは、こいつでやるんだ!(右手のこぶしをみせてくる。。)
私:オーマイガッド。。(はじめてこの言葉が自然に出てきた。。)
男:(にやけている。)
私:(マジ終わりだ。要求されたものを差し出そう。何があろうと妻は守らないと。)
その後も男は、色々話しかけてくるが、
私はよくわからないふり、妻は寝てるふり。
この電車、サンタモニカから徐々に治安の悪い地域へと進んでいく。
外も暗い中、途中で降りることなどできない。。
私達:(生きた心地がしない・・・。)
30分ほどこの地獄のような時間を過ごしたあたりで、救いの女神が・・・!
他の乗客が乗ってきたのです!
通路にはみ出た男の足に軽くぶつかりながら、
私たちの斜め後ろに座ります。
男:おい!(ぶつかったぞ。)
乗客:(気づかず。)
私:(これで逃れられるかもしれない・・・!?直感的にそう感じた。)
男:(その乗客に)たばこくれねーか?
乗客:(首を横に振る。)
男は、また私達をジロジロみだす。
そしてまた色々言ってくるが、
ほどほどの愛想と、よくわからないふりを続ける。
妻は引き続き寝たふり。
男:君らどこからきたの?
私:日本。
男:嘘だろ。
私:日本です。
男:俺はメキシコだ。
私:そうですか。
電車が駅に停まる。
男:(立ち上がり、)GO BACK TO YOUR COUNTRY
そう捨て台詞を残し、降りて行った。
気が付くと、あたりは明るくなり始めていた。
妻:(泣きそうな顔で)殺されると思った・・・。
私:マジで怖かった。
結局、彼は何者だったのか。
話好きの陽気なメキシカンだったのか、
はたまた、女神のおかげで私たちは命拾いをしたのか、
知る由はありません。
いや、少なくとも、いいやつではなかったことは、間違いありません。
これまでの人生の中で、最大の恐怖体験でした。
その反動で(?)、ローズパレード、すごく楽しかったですw
つづく。