はじめてのLAサンタモニカ 、夫婦の奮闘日記

はじめて海外生活を送ることになった2人。夫と妻の目線からの記録です。

はじめての恐怖体験 in メトロ

夫です。

 

1/1、ローズパレードをみにいきました!

 

↓こちら!

 

ローズパレードは朝8時から開催されますが、

前日から場所取りをする人がたくさんいるほど人気です!

f:id:nakamichi305:20190112030521j:plain

向かいの方々はベッドまで用意しています!!

私たちはそこまでの元気はないですが、少し早めに行くことにしました!

 

車でいくのが一番楽で速いですが、

大混雑が予想され、駐車場を探すのも大変そうだったので、

メトロで行くことに。

車だと30分程度ですが、メトロだと1時間以上かかります・・

f:id:nakamichi305:20190112044336j:image

 

まだ夜が明けない6時に出発!

元日ということもあってか、車両にはまだ誰も乗ってませんでした。

 

メトロの席は、進行方向に向かって、各列、通路を挟んで2席ごと。

f:id:nakamichi305:20190112044834j:image

※座席イメージ図

 

妻と横に座わると、斜め前にが座りました。

 

”この車両で、ケータイ充電できる?”

これがその男の最初の発言。

 

私:わからない。できないのでは?

 

男:そうか。充電したかったんだけどな。

 

そういいながら私たちの前の席に移動。

二席使って横に座り、私たちのことをジロジロ見てきます。

 

私:(感じ悪いな・・・。目を合わせないようにしよう。。)

 

男:ねぇ、このメトロ、ダウンタウンいきだぜ。

 

私:ですね。(会話を続けないように短く。妻は寝たふり。)

 

男:ねぇ、ねぇ。

 

私:ん?

 

男:なんか怖そうな黒人が(前に)乗ってるね。

 

私:ん?(よくわからないふり。。)

 

電車が動き出し、暗闇の中を走ります。

 

しばし沈黙。

その間もジロジロ私たちをみてます。。

私たちは、下を向き、目を合わせないように。

 

男:(おもむろにジャケットの内側に手をやり・・・、黒いものを取り出した。)

 

私達:(終わった・・・。)と思った。

 

男:(取り出した黒いもの=「くし」を使って髪をときだし、)カッコよくなった?

 

私達:いいね。(もしかして、彼は、コミュニケーション取りたいだけなのか?)

 

男:後ろに座っている奴ら、俺の仲間なんだ。

 

私:・・・。(やっぱ、そうじゃない。。怖くて後ろ見られない・・・。)

 

男:(立ち上がり、後ろの席へ行く。)

 

ちょうどそのとき、次の駅に到着。

 

外はまだ、漆黒の闇。

 

妻:降りようよ・・・。

 

私:いや、後ろに仲間がいると言っていた。外も暗い。ここで一緒に降りてこられたらそれこそ逃げられない。。

 

ドアが閉まります。

男が、席に戻ってきました。。

 

私:(今カバンの中には、パスポート、身分証、クレカ、ちょっとだけ現金が入っている。パスポートだけは守りたい。カバンを持つ手に力が入る。)

 

男:俺、武器とか持ってないよ。

 

私:・・・。(やばい。こいつヤバすぎる。よく見ると額から血が出ている。)

 

男:俺、やるときは、こいつでやるんだ!(右手のこぶしをみせてくる。。)

 

私:オーマイガッド。。(はじめてこの言葉が自然に出てきた。。)

 

男:(にやけている。)

 

私:(マジ終わりだ。要求されたものを差し出そう。何があろうと妻は守らないと。)

 

その後も男は、色々話しかけてくるが、

私はよくわからないふり、妻は寝てるふり。

 

この電車、サンタモニカから徐々に治安の悪い地域へと進んでいく。

外も暗い中、途中で降りることなどできない。。

 

私達:(生きた心地がしない・・・。)

 

30分ほどこの地獄のような時間を過ごしたあたりで、救いの女神が・・・!

 

他の乗客が乗ってきたのです!

通路にはみ出た男の足に軽くぶつかりながら、

私たちの斜め後ろに座ります。

 

男:おい!(ぶつかったぞ。)

 

乗客:(気づかず。)

 

私:(これで逃れられるかもしれない・・・!?直感的にそう感じた。)

 

男:(その乗客に)たばこくれねーか?

 

乗客:(首を横に振る。)

 

男は、また私達をジロジロみだす。

そしてまた色々言ってくるが、

ほどほどの愛想と、よくわからないふりを続ける。

妻は引き続き寝たふり。

 

男:君らどこからきたの?

 

私:日本。

 

男:嘘だろ。

 

私:日本です。

 

男:俺はメキシコだ。

 

私:そうですか。

 

電車が駅に停まる。

 

男:(立ち上がり、)GO BACK TO YOUR COUNTRY

 

そう捨て台詞を残し、降りて行った。

気が付くと、あたりは明るくなり始めていた。

 

妻:(泣きそうな顔で)殺されると思った・・・。

 

私:マジで怖かった。

 

結局、彼は何者だったのか。

 

話好きの陽気なメキシカンだったのか、

はたまた、女神のおかげで私たちは命拾いをしたのか、

知る由はありません。

いや、少なくとも、いいやつではなかったことは、間違いありません。

f:id:nakamichi305:20190112044432j:image

これまでの人生の中で、最大の恐怖体験でした。

 

その反動で(?)、ローズパレード、すごく楽しかったですw

 つづく。